プレスリリース

2015年度

低燃費・低排出自動車運搬船"DRIVE GREEN HIGHWAY"命名・引渡し

2016.02.09

 ジャパン マリンユナイテッド株式会社(本社:東京都港区、社長:三島 愼次郎)は、2月9日(火)、有明事業所(熊本県玉名郡長洲町)にて建造していた川崎汽船株式会社殿(東京都千代田区)向け低燃費・低排出自動車運搬船"DRIVE GREEN HIGHWAY"(ドライブ グリーン ハイウェイ)を引き渡しました。
 
 本船はパナマ運河拡張に対応した幅広新船型の次世代型自動車運搬船です。大幅な積載車両数の増加も実現しながら、低燃費技術を採用する事により、既存船対比で輸送車両1台あたりのCO2排出量を約25%改善しています。積載貨物は一般的な乗用車のみならず重建機類・鉄道車両等も搭載可能なデッキ構成となっています。
川崎汽船殿が立ち上げた「DRIVE GREEN PROJECT」のフラッグシップとして、環境性能に特化した機器を搭載した次世代の低燃費・低排出船です。

 本船に採用された環境技術には以下のようなものがあります。

1. 次世代舶用主機システム
主機関水エマルジョン燃料油装置(WEF: Water Emulsified Fuel) (※1)、排気再循環システム(EGR:Exhaust Gas Recirculation) (※2)、主機関過給機カットシステムの複合技術の最適化により、大幅なNOx削減と燃料費の削減に寄与します。本船には川崎重工業株式会社製のエンジンを搭載しております。

(※1)・・・燃料中に細かい水滴が分散して含まれる燃料。水滴が蒸発して周囲の熱を奪うことによりシリンダー内の燃焼温度を下げ、NOxの生成を抑制する効果がある。

(※2)・・・エンジンの燃焼空気に排気ガスを混合させることで、燃焼空気の酸素濃度が下がり、二酸化炭素濃度が高くなる。その結果、シリンダー内の燃焼温度が低下し、NOxの生成を抑制する効果がある。

2. SOxスクラバー
主機関および発電機関からの排ガスを、装置内で散布される海水または清水で洗浄し、SOxを分離・吸収させ、大気へのSOx排出を抑制します。本船には三菱重工業株式会社・三菱化工機株式会社製のSOxスクラバーを搭載しております。

注)これらの研究開発は国土交通省の「次世代海洋環境関連技術開発支援事業」(項目1に係る部分)、及び、一般財団法人日本海事協会の共同研究テーマ(項目1及び項目2に係る部分)に採択され、実施しています。

3. 船首部の風圧抵抗低減形状
自動車運搬船は、喫水線上に大きな船体部を有しているため風の影響は他の船種と比べて大きくなりますが、船首部の風圧抵抗低減形状により、風による抵抗を低減しています。

4. 省エネ付加物
船尾の舵前端部にSURF-BULBを装備しておりプロペラ旋回流のエネルギーロスを回収し、燃料費の削減に寄与します。

5. 太陽光発電システム
晴天時には車輛甲板内のLED照明相当の電力を賄うことができ、船内発電機による燃料消費を抑えます。本船にはソーラーフロンティア株式会社製の太陽光発電システムを搭載しております。

 その他にも、高効率プロペラ、冷却海水ポンプならびに機関室通風装置のインバータ制御、発電機エンジン排ガスエコノマイザ、ボイラー水エマルジョン装置、LED照明、低摩擦塗料、遮熱塗料、最適運航支援システムなどの多様な省エネ・CO2削減技術を採用しています。


【本船概要】
主要寸法     :全長199.99m x 幅37.50m x深さ38.23m x 喫水9.925m
載貨重量     :20,034トン
総トン数      :76,387
主機関       :MAN B&W 7S60ME-C8.2
航海速力     :20.00ノット
定員        :31名
船級        :NK
船籍        :パナマ