プレスリリース

2019年度

AI技術とICT技術を統合した線状加熱法によるAI鋼板曲げ作業支援システム

2019.07.24

 ジャパン マリンユナイテッド株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:千葉 光太郎)は、大阪府立大学(学長:辰巳砂 昌弘)と共同で、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の「製造における非熟練者の判断を支援する人工知能技術の開発」プロジェクトで「AI線状加熱方案による板曲げ作業支援・自動化システムの研究」を受託しました。

 船の前後部の船殻外板は推進抵抗を軽減し省エネ性能を改善するために滑らかな3次元曲面をした厚い鋼板で構成されています。この鋼板曲げ作業は、ガスバーナーによる加熱と水冷を繰り返しながら目的の曲面に成形する「線状加熱法」が用いられています。

 この方法は作業者によって品質/コスト/納期が大きくばらつく造船を代表する「匠の技」と言われていますが、最近の生産労働人口の減少や熟練技能者の高齢化により技能伝承が喫緊の課題となっています。

 本研究では、大阪府立大学が開発した超高速線状加熱シミュレーターによる大量のシミュレーション結果と熟練技能者の加熱データを学習させることにより、瞬時に加熱方案(加熱条件/位置/方向/順序など)を求める人工知能と、AR(拡張現実)および計測・制御技術を活用した作業支援システムを統合し、非熟練者でも熟練者並みの線状加熱曲げを可能にする「AI鋼板曲げ作業支援システム」を開発します。

【担当と実施項目】
 ジャパン マリンユナイテッド 株式会社
  ➣熟練技能者の加熱データのモニタリング
  ➣リアルタイム形状計測(実用化)
  ➣AI加熱方案の加熱作業支援システム
  ➣自動機の開発

 大阪府立大学
 [工学研究科 柴原 正和 准教授]
  ➣超高速線状加熱シミュレーターによる大量の教師データ作成(*1)
  ➣画像相関法によるリアルタイム形状計測(ラボ実験)
 [人間社会システム科学研究科 野津 亮 准教授]
  ➣AI加熱方案導出アルゴリズムの開発

*1 理想化陽解法FEM