Rupas®の断面形状(Rudder with Parallel Section at trailing part®)
Rupas®は従来の舵断面に対し、先端部の丸みが小さく後端部にHollowとParallel部分を持つような舵です。その結果、同じ舵角で高揚力が得られる一方、舵抵抗(舵角0°)は従来の舵から若干小さくなる様な特徴を有します。
Rupas®
Conventional
Rupas®実際の写真
舵に働く力
プロペラ後流中の舵をある角度(舵角)δを取ると、舵には直圧力Fryが発生します。
直圧力の流れと平行な成分が抗力で、直交成分が揚力です。船を曲げるモーメントを生むのが揚力です。

舵直圧力及び舵抵抗
舵直圧力及び舵抵抗(Rudder Normal force & Resistance)
左の図は各舵角におけるRupas®と通常舵の直圧力の比較です。この図から同じ舵角でRupas®の方が通常舵よりも約12%直圧力が大きい事が解ります。また、右の図は舵角0°でのRupas®と通常舵の舵抵抗の比較です。この図からRupas®の方が若干舵抵抗が少ない事が解ります。
通常舵とRupas®の直圧力の比較
通常舵とRupas®の舵抵抗の比較
実船への適用例
従来通常舵を採用していた船にRupas®を採用した例を下記します。Rupas®にする事により直圧力が通常舵よりも大きくなるので、この船の場合には舵面積を約12%小さくしたRupas®にしました(左図)。右図は通常舵とRupas®装備船(舵以外は全て同じ)のZ模型試験結果を示したものですが、この図から舵面積を小さくしたRupas®装備船の方が若干操船性能が良い事が解ります。
通常舵とRupas®の舵形状
通常舵とRupas®装備船のZ模型試験結果
Rupas®:Rudder with Parallel Section at trailing part®はジャパン マリンユナイテッド株式会社の登録商標です。無断使用を禁止します。