プレスリリース

2013年度

多目的LNG貯蔵浮体でNKよりAIP(概念承認)を取得―IHI-SPBタンクを活用―

2013.10.09

 ジャパンマリンユナイテッド株式会社(社長:三島愼次郎、本社:東京都港区)は、当社の持つLNG貯蔵タンク技術であるIHI-SPBタンクを活用した多目的LNG貯蔵浮体(Multi-purpose LNG Storage Floating Unit :LNG-FSU)を開発し、2013年9月20日に、一般財団法人日本海事協会(NK)よりAIP(Approval In Principle:概念承認)を取得しました。

 LNG(液化天然ガス)を貯蔵するタンクとして、IHI時代に開発された自立角型IMO Type-Bタンク(IHI-SPB)は、これまでLNG船や、LPGを貯蔵するFSOやFPSOに採用され、長年稼働しています。今回、これらの実績をもとに、当社は多目的LNG貯蔵浮体の概念設計を行いました。

 本浮体の特長は以下の通りです。

 1.自立角型LNGタンクであるSPBタンクの特性を生かした平らな甲板を持つ浮体上に、発電設備やLNGをガスに戻す再ガス化設備を搭載することで、陸側への電力や天然ガスの供給を可能にしました。

 2.常設地から曳航できる状態に短期間で準備できる係留設備を採用しており、被災地や大規模なイベント開催地等でエネルギー供給需要がある地域に派遣し、岸壁などに係留して電力、天然ガスを供給することも可能としています。

 これらの設備により、通常時は、津波などの影響を受けない海域に係留して陸側に電力や天然ガスを供給し、他の地域に一時的に需要が発生した場合、その地域に曳航して、電力、天然ガスを供給することを想定しています。

 天然ガスは燃焼時に二酸化炭素(CO2)等の温室効果ガス(GHG)排出量が少なく、酸性雨等の原因である窒素酸化物(NoX)や硫黄酸化物(SoX)もほぼ排出されないクリーンなエネルギーとして注目されており、今後ますます天然ガスを活用する場面が増えると想定されます。今回開発した多目的LNG貯蔵浮体は、様々な要望に自在に対応できる浮体として、実現することが期待されます。

【浮体の概要】
・主要寸法    :全長105.4m× 幅 30.0m×深さ18.0m
・タンク容積   :5,400㎥×2基
・発電量     :20MW(メガワット)※約5,000世帯分