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BUSINESS FIELD
事業分野

JMUディフェンスシステムズの事業分野

  • 多彩な製品群
  • 多彩な製品群

    海上自衛隊向け機雷、爆雷、掃海具などの機雷戦装備品、艦艇用の洋上補給装置、揚艇機、各種クレーンなどの艦艇装備品、水陸両用車、水中障害探知装置等の両用戦装備品、除染装置、油水分離装置などの陸上装備品、USV(水上無人機/Unmanned Surface Vehicle)、ROV(遠隔操作型水中小型潜水艇/Remotely Operated Vehicle)、溶接ロボット等の無人機・メカトロ製品など、多種多様な防衛装備品および産業機器等を製造しています。また、製造だけではなく、長年の経験を踏まえた高い技術力により、それら製品のメンテナンス事業においても各方面から高い評価を得ております。
    弊社では、今後も、国内外の情勢に合わせて、新技術、新製品の開発を進めて参ります。

  • 独自製品を生み出す社内開発
  • 独自製品を生み出す社内開発

    弊社では、長期的な視点により将来のニーズを見据え、さまざまな社内開発事業を推進、これまでに多くの技術と製品を生み出して参りました。こうした技術開発により、USV(水上無人機)や新型水陸両用車など、特殊なニーズにお応えできる独自の製品を生み出し、さらに、他の追随を許さない高い技術レベルの実現を目指し、今後もたゆまぬ努力を続けて参ります。

機雷戦装備品Mine Warfare Equipment

機雷、爆雷、掃海具など、海上自衛隊の機雷戦艦艇向けの水中武器・水中機器製品は、当社の前身である舞鶴海軍工廠時代から長年培った、耐圧技術、水中爆発技術、水中音響技術、磁気技術など、当社の伝統的な技術分野を背景として造られています。最近では、これまでの技術の蓄積をベースとした水上無人機の開発に取り組み、新たな分野に向けて展開しつつあります。

  • 感応掃海具&係維掃海具
  • 感応掃海具&係維掃海具
    感応掃海具は、海上自衛隊の掃海艦及び掃海艇の装備で、電流により磁場を発生させる電線及び音響を発生させる装置をえい航することにより、感応機雷を処分することができます。係維掃海具は、爆破型切断器を装着した掃海索をえい航することにより、係維機雷の係維索を切断するために使用する装備です。係維索を切断され浮上してきた係維機雷は、掃海艦艇から銃撃して処分されます。
  • 自動操艦装置
  • 自動操艦装置
    親会社のJMUは国内唯一の掃海艦艇の建造所で、それら掃海艦艇が搭載している自動操艦装置を弊社で製造しています。 自動操艦装置の機能により掃海艦艇の航路や船位を保持させ、効率よく掃海任務を遂行することができます。 このほか、掃海具や処分用爆雷等の各種搭載品も製造しています。

陸自装備品Land Defense System

造船技術や舶用機器技術をベースに、さまざまな陸上自衛隊向け装備品の開発・製造を行っています。当社製品の一例として除染装置は、戦前の海軍工廠時代からの艦艇用ボイラー技術の延長で作られている小型ボイラーを使用して開発しました。その他試験・訓練用のミサイル用標的や、環境対策としての油水分離装置など、当社が保有する各種の技術を活かしてさまざまなニーズに応えています。

  • 94式除染装置
    94式除染装置
  • 94式除染装置
    陸上自衛隊の化学科部隊等が装備する「94式除染装置」は、毒ガス、有毒化学剤、放射能等で汚染された人員・装備品の除染をするための装備で、災害派遣においては、水害後や鳥インフルエンザ等が発生した際の消毒・防疫活動でも使われています。
    除染剤を作るためのお湯を沸かす小型ボイラーと除染用のシャワーテントを装備しており、東日本大震災での自衛隊の災害派遣中には、除染任務以外に宿営地や避難所での入浴支援にも活用されました。こうした実績は国外からも高い評価を得ています。

↓弊社の除染装置が「防衛省 防衛装備庁公式チャンネル」にてご紹介されました。

防衛省 防衛装備庁公式チャンネル
Decontamination systems Type 94 - Type I -; Japan Defense Equipment (Japan Grand Self-Defense Force)
https://www.youtube.com/watch?v=lQOLBJpkAT8

両用戦装備品Dual-Use Combat Equipment

当社が保有する造船・水中・メカトロ関連の技術は、近年では、陸上自衛隊の水陸両用戦という新たなニーズに対応する各種の製品に活かされています。水際地雷、装輪式水陸両用車などのこれまでの製品に加え、水中障害探知や処理、無人機化の開発など、新たな技術開発により、さらなるニーズに応えています。

  • 94式水際地雷敷設装置&新水際地雷敷設車
    94式水際地雷敷設装置&新水際地雷敷設車
    94式水際地雷敷設装置&新水際地雷敷設車
  • 94式水際地雷敷設装置&
    新水際地雷敷設車
    防衛装備品技術に造船技術を融合させて開発した水陸両用車「94式水際地雷敷設車」を陸上自衛隊に納入しています。 耐波浪性に優れた高い航行能力と、海上・陸上の各種法規および設計基準に適合した構造を有しています。 この車両は水陸両用機能を活かし自衛隊の災害派遣でも活躍しています。また、採用から30年以上経った「94式」を更新するための新型車両を製造中で、数年後から量産を開始する予定です。

    なお、94式の技術を発展させ社内開発した「装輪式多目的水陸両用車」は、将来の自衛隊の水陸両用輸送機能を担う新装備として期待されているだけでなく、国外からも注目されています。

無人機・メカトロUnmanned Machines & Mechatronics

発電所やダム等の水中環境で使用される点検用、メンテナンス用の各種の水中ロボットの開発・製造や、グループ会社向けの溶接ロボット製品を扱っています。こうした特殊な製品は、お客様の要望をお聞きしながら製品設計に反映、顧客満足に応えるべく1品物からオーダーメイドに対応します。また、近年では民生分野におけるメカトロ関連技術を防衛分野にもスピンオンし、事業拡大を目指しています。

  • 洋上標的装置(USV)
  • 洋上標的装置(USV)
    本装置は、弊社が開発した実用レベルの初の水上無人機(USV)であり、設定した航路を自律制御で自動航行する機能を持ち、陸上自衛隊の79式対舟艇対戦車誘導弾の射撃訓練において洋上のターゲットとして使用されました。分解してトラックで輸送可能で、設備の整っていない小さな漁港でも進水・揚収が可能なことから、陸上自衛隊の訓練運用の効率化に寄与しました。
    その後も、弊社ではニーズに応じてさまざまなタイプの洋上標的の開発、製造を行っています。
  • 無人機雷排除システム用水上無人艇(USV)
  • 無人機雷排除システム用
    水上無人艇(USV)
    無人機雷排除システム用水上無人艇は、海上自衛隊が運用する初の水上無人機(USV)で、2023年度より量産が開始されました。
    近年、海外において機雷処分や警戒監視用途でUSVが注目されて各国海軍でもUSVの開発・配備が進められてきましたが、本システムは機雷処分を目的に我が国独自で開発され、海上自衛隊のもがみ型護衛艦に搭載、運用される装備です。
    弊社では、事前に社内開発をしていた実験艇「うみかぜ」の成果を本装備の開発に反映し、実用装備として採用されるに至りました。設定したルートを自動で航行する機能、定点保持・方位保持機能等を持ち、搭載した自走式機雷処分用弾薬(EMD)を発射して、護衛艦から離れた海域の機雷を処分するために使用されます。
  • 水中堆積物浚渫装置
  • 水中堆積物浚渫装置
    本装置は、発電所の水路やダム底(最大水深50m)に堆積した泥・砂・貝類の浚渫作業が行える水中用メンテナンスロボットです。 陸上からの遠隔操作で運転することができ、陸上のオペレータが水中のロボットの作動状況を常に把握し、安全かつ安心して操作が行えるよう、各種の運転支援機能を装備しています。
    当社では様々な水中ロボットの製造で培った技術を駆使し、各方面からの様々なニーズにオーダーメードで対応しています。また、近年ではこうした水中ロボットの技術を発展させ、防衛分野の様々なニーズにも応えています。

開発事業Development

当社製品には防衛装備品等の特殊な製品が多く、製品化に至るまでの社内開発フェーズが重要となります。自社で開発する技術、グループ各社との連携で開発する技術、また、他社技術に協力を得、自社製品に反映し、状況に応じたさまざまな取り組みを通じて新たな技術を生み出しています。最近では、水上無人艇の自律制御技術の高度化を目指した開発など、業界をリードする最新の取り組みだけでなく、従来製品についても無人化技術を適用した新製品開発に力を入れています。

  • USVの開発(うみかぜ/多目的水上自律無人艇)
    USVの開発(うみかぜ/多目的水上自律無人艇)
  • USVの開発(うみかぜ/
    多目的水上自律無人艇)
    防衛装備品やメカトロ製品で培った技術を礎に自動運航船の開発に取り組んでいます。 安全に運航できる自動運航船の開発にあたり、自律機能、遠隔監視、障害物回避などの機能を実証・評価する試作艇「うみかぜ」を製作し、遠隔無線操縦機能を搭載した小型船舶として民間企業としては我が国初の公的機関からの認証を取得しました。 現在も更なる機能向上を目指し自動運航船の段階的技術開発を継続しています。
    自動運航船は将来の人口減少による人手不足問題を解決する手段の一つとしても注目されており、防衛分野にとどまらず、民間分野での幅広い活躍が期待できます。
  • APH-X
  • 「装輪式多目的水陸両用車」(APH-X)の開発」
    弊社が「94式水際地雷敷設車」の実績と経験を通じて培った、水陸両用車技術に関する様々なノウハウを基に社内開発したのが、この「装輪式多目的水陸両用車」(社内試作車)です。本車両は輸送車両として洋上で高速で航行できるよう、大馬力高出力のエンジンに加え、水上航行用にウォータージェット推進器を採用し、プロペラ推進式の94式の約1.5倍の速力を発揮することができます。本車両は陸上車両としてだけでなく、船舶としての性能も重視してバランスよく設計されているため、優れた海上航行能力、安定性、航続力、耐波浪性など、沿岸部にとどまらず外洋でも航行できる能力を持っています。本車両の開発で培った技術は「94式水際地雷敷設車」の後継として試作されている「新水際地雷敷設車」の開発にも反映されています。
  • E-USV
    E-USV
    E-USV
    E-USV
  • 「電池式電気推進船(eUSV)の開発」
    近年、地球規模での温暖化対策が社会に求められていますが、船舶の分野でも環境に対する配慮から規制の動きがあり、従来の内燃機関動力からの脱却やクリーンエネルギーが注目されていますが、弊社では内燃機関と比較して環境負荷の軽い電動船に着目、また、環境と同様に高まっている無人化、省人化志向を受けて、防衛製品で培った無人船技術と電池推進技術の組合せによる技術開発及び実証を目的として、「電池式電気推進船」(eUSV) の社内開発に取り組んでいます。
    省人化、省力化はUSV の防衛用途だけでなく民生分野における様々な社会実装の場面においても導入契機となる可能性があり、弊社は無人船技術によるさまざまな事業の確立を目指して日々技術開発を進めています。