SHIP BUILDER

Ryo Matsuoka松岡 諒

設計本部 海洋・エンジニアリング設計部 構造グループ

新たな社会の、
インフラをつくる。

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hisWORK

仕事として、スケールの大きなものづくりに携わりたいと考えていた時に出会ったのが造船の世界。その中でもJMUに惹かれたのは、再生可能エネルギー分野といった社会的な意義の大きな新しい案件にも積極的に取り組んでいたこと。ここでなら、社会の基盤を支えていくものづくりができるのではないかと感じ入社を志望しました。

現在、私の所属するグループでは浮体式洋上風車やLNGタンク(液化天然ガスの貯蔵タンク)等の海洋構造物の構造設計や強度解析を行っています。例えば、海上の安定した風で発電する為の風車。今は海底に土台を設置する着床式の風車が一般的ですが、設置できる場所に限りがあります。そこで、開発に取り組んでいるのが、浮体式洋上風車。一度現地に設置されると、そこから数十年浮かべることが想定されます。当然、波や風、潮流など起こりうる様々な事態を想定して、十分な強度を保てる構造にしなくてはなりません。このような海洋構造物に関して、様々な技術検討や強度解析を行いながら、実現可能な図面として形にしていくのが私達の仕事です。

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hisSTYLE

入社してすぐの2014年から設計に携わってきた浮体式洋上風車「はまかぜ」は現在、福島の洋上に設置されています。そして今は、はまかぜに取り付けられたセンサーによって、時々刻々と変化する浮体の運動や、構造の歪み、波(波高、波向き、波周期)や風(風速、風向き)を計測し、そのデータを基にして設計が妥当であったのかを検証する業務も任されています。自ら設計に関わってきた設備を、こうして長い期間サポートしていけることはやりがいになりますね。

再生可能エネルギーに関わる設備は、現行の技術でほぼ完成形と言われる船とは異なり、進化の余地がたくさんあります。だからこそ、解析の精度を向上させ、より良い設計をすることが大切。そのために、身に着けてきた海洋工学の知識や情報処理技術等を活かして、解析手法を高度化していきたいと考えています。海洋構造物は先進的な取り組みを重要視する当社において、未来に向けて力を入れていく分野。日頃、なかなか目に触れる設備ではないけれど、これから確実に必要とされていくものです。もしかしたら、当社発の新たな社会のインフラが誕生するかもしれない。未来の礎を築くことができる環境に、ワクワクしています。

取材内容・所属部署は取材時のものです。