ジャパン マリンユナイテッド株式会社(社長:三島 愼次郎、本社:東京都港区)は、1月19日、LNG貨物タンク 及び 燃料タンク向けの独自技術であるSPB®システム(自立角型IMOタイプBタンク)について、アメリカ船級協会殿(ABS)より、タンク設計圧力を4barまで引き上げることを可能とする基本承認(AIP)を取得いたしました。
本基本承認は、最新のIGC/IGFコード(注)及びABS船級規則に基づき、同船級協会より付与されたものです。タイプBタンクとして最新の規則要求を満たした上で、タンク設計圧力を従来の最大0.7barから、4barまで想定することが可能となります。これにより、タンク内のボイルオフガスを蓄圧処理することも可能となり、角型タイプBタンクとしての高い安全性・容積効率に加え、より多様なタンク圧制御システムの構築が可能となります。
SPB®システムは「タンク形状の自由度が高く、容積に制約が無い」「スロッシングが無い」等の特徴を持つ極めて信頼性の高い技術であり、従来の貨物タンク向けに加え、LNG燃料タンク向けとしても適用する検討が進んでいます。本基本承認により、SPB®システムの優位性は更に向上するとともに、ご要望があれば更なる高圧化の検討などにもより柔軟に対応することが可能となります。
当社は本基本承認の取得に伴う新たな利点も最大限活かし、今後もLNG貨物タンク、そして燃料タンクとして最適なタンクシステムをご提案していきます。
(注)
IGCコード: International Code for the Construction and Equipment of Ships Carrying Liquefied Gases in Bulk(『液化ガスの撒積運送のための船舶構造および設備に関する国際規制』の略称)
IGFコード: International Code of Safety for Ships using Gases or Other Low-Flash Point Fuels(『ガス燃料及び低引火点燃料を使用する船舶の安全に関する国際規則』の略称)