二重反転プロペラシステム(CRP)を搭載した内航貨物船「はいぱーえこ」竣工

ジャパン マリンユナイテッド株式会社(所在地:東京都港区、社長:三島愼次郎、JMU)は、6月27日に小池造船海運株式会社にて竣工した、向島ドック株式会社殿向け(運航会社JFE物流株式会社殿)、総トン数499トン型内航貨物船「はいぱーえこ」に、二重反転プロペラ(CRP)システムを提供しました。

499総トン型内航貨物船は、貨物艙を確保するために船型に制約がありますが、本船はCRPに最適化した省エネ船型と貨物艙の制約を両立させ、CRPの採用を実現しました。また、ディーゼル主機関と推進電動機兼軸発電機(SGM)の2種類を駆動源とするハイブリッド推進CRPシステムを採用することで、通常航海時の燃費削減に加え、港内操船性能の向上を両立しました。

JMUはこれまでに貨物船、ケミカル船、油タンカー、LPG船、セメント船、フェリーにCRPを搭載してきましたが、今回新たに499総トン型内航貨物船も加わったことで、CRP が採用できる船種の幅が広がりました。

JMU では、今後も環境に対応した内航CRP 船の開発を通じ、地球環境の負荷低減に貢献していきます。

※ハイブリッド推進CRPシステム:
双方向インバータの採用により、内航貨物船としては初めて、SGMを軸発電機、主機のアシスト用電動機、電気推進用電動機の3つの用途に活用し、各運航モードにおいて優れた燃費性能の実現を図っています。