次世代省エネ型VLCC“FRONT EARL”命名・引渡し

ジャパン マリンユナイテッド株式会社(本社:東京都港区、社長:三島 愼次郎)は、7月27日(木)、有明事業所(熊本県玉名郡長洲町)にて建造していた、FRONT EARL INC.(フロント アール インコーポレイテッド)向けVLCC “FRONT EARL(フロント アール)”を引き渡しました。
 
本船は、スポットトレード向け最適船型として累計35隻以上の建造実績を誇る2百万バレル型VLCCの系譜を受け継ぎ、最新規則を適用しつつ燃費性能の大幅向上を目指して開発された、次世代省エネ船「Gシリーズ」の VLCCです。
VLCCとしてはコンパクトな船型ながら、浅喫水時の載貨重量最大化を追求し、マラッカ海峡通峡を含む東西トレードに対応できるフレキシビリティーを持っています。

当社独自の技術として、最新鋭の省エネデバイスである新型Super Stream Duct®、SURF-BULB®、ALV-Fin®、および実海域性能の向上を目的とした船首形状Ax-Bow®や、低風圧型居住区を採用しています。また、低回転・ロングストロークタイプのG型エンジン(NOx Tier II対応 電子制御主機関)と高効率の大直径プロペラの採用により、従来船を大幅に上回る性能を達成しました。
なお、バラスト水処理装置(BWMS)を標準装備し、環境にも配慮した仕様となっています。

【本船概要】
主要寸法 :全長330.0m x 幅60.00m x深さ29.35mx喫水21.58m
載貨重量 :303,121トン
総トン数  :156,391
主機関  :MAN B&W 7G80ME-C9.2
航海速力 :15.8ノット
定員        :28名
船級   :ABS
船籍        :マーシャル諸島