ジャパン マリンユナイテッド株式会社(本社:東京都港区、社長:三島 愼次郎)は、1月16日(火)、有明事業所(熊本県玉名郡長洲町)にてFRONT EMPIRE INC.(フロント エンパイア インコーポレイテッド)向けに建造していたVLCC“FRONT EMPIRE(フロント エンパイア)”を引き渡しました。
本船は、スポットトレード向け最適船型として累計35隻以上の建造実績を誇る2百万バレル型VLCCの系譜を受け継ぎ、最新規則を適用しつつ燃費性能の大幅向上を目指して開発された、次世代省エネ船「Gシリーズ」の VLCCです。
VLCCとしてはコンパクトな船型ながら、浅喫水時の載貨重量最大化を追求し、マラッカ海峡通峡を含む東西トレードに対応できるフレキシビリティーを持っています。
【主要目】
主要寸法 :全長330.0m x 幅60.00m x深さ29.35mx喫水21.58m
載貨重量 :303,120トン
総トン数 :156,391
主機関 :MAN B&W 7G80ME-C9.2 ディーゼル機関1基
航海速力 :15.8ノット
定員 :28名
船級 :ABS
船籍 :マーシャル諸島
【特長】
・弊社独自の省エネデバイスであるSuper Stream Duct®、SURF-BULB®、ALV-Fin®を採用しています。
・Ax-BOW®と呼ばれる船首形状、及び、低風圧居住区の採用により、実海域性能を向上させています。
・低回転・ロングストロークタイプのG型エンジン(電子制御エンジン)、低摩擦塗料、大直径プロペラの採用により、従来船を大幅に上回る性能を達成しました。
・バラスト水処理装置の標準装備、NOx 排出規則Tier IIに適合するなど、様々な環境規制に対応しています。
弊社は今後も、経済性・環境性に優れた最新鋭のエコシップの開発・建造に努めてまいります。