日本初の国有LNG燃料作業船の受注について

ジャパン マリンユナイテッド株式会社(社長:千葉 光太郎、本社:神奈川県横浜市、JMU)は、この度、軽油及び液化天然ガス(LNG)の2元燃料主機関を搭載する海洋環境整備船(清掃兼油回収船)1隻の建造を国土交通省関東地方整備局より受注いたしました。

本船は、国際海事機関(IMO)が策定し2017年1月より発効した「ガスまたはその他の低引火点燃料を使用する船舶の安全に関する国際規則(IGFコード)」に準拠し建造される日本で初めての国有LNG燃料作業船となります。2021年3月に予定される就役後は、LNGバンカリング拠点として整備の進む横浜港を母港に、東京湾における海洋汚染の防除として、船舶航行の安全を確保し海域環境の保全を図るため、海洋環境整備事業で浮遊ゴミや油などの回収に従事することとなります。

LNG燃料が採用される背景には、海洋環境保護に向けた世界的な取組みがあり、船舶における二酸化炭素(CO2)・窒素酸化物(NOx)・硫黄酸化物(SOx)の更なる排出規制強化の下、LNGは重油と比較してこれら化学物質の排出量が少ない燃料として注目されています。

JMUでは、これまでに培ったLNG関連技術と、グループ会社を含め海洋環境整備船等の作業船を多数建造してきた経験を活かし、今後も海洋環境保護ならびに環境負荷低減に貢献して参ります。

本船の主要目
全長            約33m
全幅(型)   約11.6m
深さ(型)   約4.2m
総トン数    200トン未満
主機関       2元燃料4サイクル中速ディーゼル機関 2基
特機装置    塵芥回収スキッパー・塵芥コンテナ・多関節クレーンなど清掃装置
                   油分濃縮型油回収装置
                   海底地形探査装置