ジャパン マリンユナイテッド株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:千葉光太郎)は、因島工場にて実施しておりました、ニッスイマリン工業株式会社(以下NMK)ご発注のトロール漁船“UNZEN”リフレッシュ工事が無事に完工し、3月15日に本船は一路船籍国であるチリに向けて出航しました。
本リフレッシュ工事についてNMKから提示された条件は、新造時レベルの速力、環境保全に対応した上で10%の燃費削減、現行の2倍のミール処理能力、漁労作業の安全性向上、全作業を100日以内で完工することでした。チリ国政府の工事承認を受けて多くの機器換装に亘り、主機、プロペラ軸系(FPP→CPP)、舵(フラップラダー)、船橋コンソール、ボイラー、ミールプラント及び関連機器、昇降式スターンゲート、主発電機、主配電盤、オートパイロット、ビルジセパレーター等です。また、舵後方に「SURF-FIN」を搭載することで燃費削減が期待されます。
工事量に対し、非常に厳しい工期ではありましたが、EMDEPES(日本水産株式会社のチリ現地法人子会社)、乗組員、NMK、機器製造メーカーそれぞれの関係者と当社がチームワークを発揮して、目標を上回る成果を出すことができました。
去る3月11日に完工お披露目式が催され、式典には日本水産株式会社の的埜社長殿、NMKの原田社長殿、EMDEPESの木村総支配人殿をはじめとしたご来賓にご臨席いただき、当社関係者で本工事の無事の完工を祝い、船主殿関係者からは本工事について高い評価を頂戴しました。
当社は引き続き、本工事で得られた経験をもとに、改造工事及び修理工事に取組んでまいります。
なお、本工事につきましては、NMKのホームページにも掲載されています。
本船主要目
全長91.86m×幅15.0m×深さ6.4m
国際総トン数 3,099
定員71名
建造年1982年
ニッスイマリン工業株式会社
http://www.nissui-marine.co.jp/news/archives/2019/0315_132213.html