自航式SEP船 "BLUE WIND" 引渡

ジャパン マリンユナイテッド株式会社(本社: 神奈川県横浜市、社長: 千葉 光太郎)は、1月31日(火)、呉事業所(広島県呉市)において清水建設株式会社(本社: 東京都中央区)向けに建造していたSEP船(Self-Elevating Platform/自己昇降式作業船) "BLUE WIND(ブルー ウインド)" を引渡しました。

着床式洋上風力設備の大型化が進む中、本船は大型風車の設置にも対応可能な最大揚重能力2,500トンクレーンを有する世界最大級の自航式SEP船です。
本船 "BLUE WIND" はJMUとして引渡ベースで2隻目のSEP船建造となり、着床式洋上風力発電の建設で不可欠なSEP船の建造において国内トップの実績を誇ります。

本船概要

主要寸法 全長142.8m × 幅50.0m × 深さ11.0m
総トン数 23,539t
航海速力 11ノット
最大搭載人員 130名
船級 日本海事協会
船籍 東京
推進システム アジマススラスター 3,800kW × 3台
スラスタ 昇降式アジマススラスター 3,200kW × 1台
トンネルスラスタ 3,200kW × 2台
発電機 4,630kW × 4台、1,425kW × 2台
ジャッキングシステム ラック&ピニオン電動駆動式
レグ 92m × 4本
メインクレーン テレスコピック型旋回式クレーン
最大揚重能力 2,500t(収縮時)、1,250t (ブーム伸張時)

特長

本船は、世界のSEP船の基本設計において多数実績のあるGustoMSC社(オランダ)が基本設計を行い、当社が詳細設計を行いました。 ジャッキングアップ時の位置決めのため、ダイナミックポジションシステム(DPS)を装備しています。 メインクレーンのブームは伸縮できるテレスコピック仕様となっており、ブームを伸ばした際には最大吊り上げ高さ158mまで対応可能です。

当社は今まで培った船舶や海洋構造物建造の経験を活かし、SEP船を始めとした洋上風力向け作業船建造や浮体式洋上風力発電関連事業に取組み、政府の推進する2050年カーボンニュートラル実現を目指し地球環境の保全に貢献してまいります。