ジャパン マリンユナイテッド株式会社(本社: 神奈川県横浜市、社長: 千葉 光太郎)は、1月20日(金)、有明事業所(熊本県玉名郡長洲町)においてMETEORA SHIPOWNERS LTD (メテオラ シップオーナーズ リミテッド)向けに建造していたVLCC "OLYMPUS(オリンパス)" を引渡しました。
本船は次世代省エネ型タンカー(N-VLCC)の建造第1番船です。 スポット用船向けVLCCとして累計35隻以上の建造実績を誇る大ヒット商品の系譜を継ぎ、H-CSRをはじめとした最新の規則を取り入れ、燃費性能の大幅改善を目指した省エネ型商品として開発し、全長330mのコンパクトサイズに抑えながらも浅喫水でのDWTの最大化により、マラッカ海峡通峡を含む東西トレードに対応できるフレキシビリティー性を持ち、大幅に燃費性能を向上させることで、顧客の競争力向上に寄与しています。
本船概要
主要寸法 | 全長330.00m × 幅60.00m × 深さ29.35m × 喫水21.58m |
載貨重量 | 301,850t |
総トン数 | 157,208t |
主機関 | MAN-B&W 6G80ME-C10.5 ディーゼル機関1基 |
航海速力 | 14.50ノット |
定員 | 30名 |
船級 | ABS |
船籍 | リベリア |
特長
- SOxスクラバーを搭載しておりSOx(硫黄酸化物)排出規制に適合しています。 また、SCR(Selective Catalytic Reduction)を搭載しておりNOx(窒素酸化物)排出規制(NOx TierIII)に適合しています。
- GHG(Greenhouse Gas)排出規制である、EEDI(Energy Efficiency Design Index)に対しては2025年以降の契約船に適用されるPhase3レベルを先取りして満足しています。
- 弊社独自開発の技術として、最新鋭の省エネデバイスである新型SSD®、SURF-BULB®、ALV-Fin®と、実海域性能の向上を目的としたAX-Bow®の船首形状を標準的に採用し、また、G型エンジン(IMO NOx TierIII対応 電子制御主機)と大直径低回転プロペラの採用により、旧世代を大幅に上回るパフォーマンスを達成しています。
弊社は今後も、経済性・環境性に優れた最新鋭のエコシップの開発・建造に努めてまいります。