24,000TEU型コンテナ船“ONE INNOVATION”引渡

ジャパン マリンユナイテッド株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:灘 信之)は、6月2日(金)、呉事業所(広島県呉市)にて建造していたSJ WATATSUMI CO., LTD. (エスジェー ワタツミ カンパニー リミテッド)向け、OCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD.(オーシャン ネットワーク エクスプレス プライベート リミテッド)により傭船される24,000TEU型コンテナ船“ONE INNOVATION”(ワン イノベーション)を引渡しました。
 
本船は、世界最大級の24,000TEU超型の大型コンテナ船6隻シリーズの1番船です。6隻は今治造船とジャパン マリンユナイテッドのコンソーシアムでの建造となっています。幅広い運航域を想定し、高い積載能力を確保する一方で、省燃費性能および環境性能が求められる中、弊社技術を駆使し高いレベルでの環境性能、積載性能、燃費性能を実現した新船型となります。

【本船概要】
主要寸法     : 全長 399.95 m x 幅 61.40 m x 深さ 33.20 m x 喫水 16.50 m
総トン数      : 235,311 
主 機 関       : MITSUI-MAN-B&W 9G95ME-C10.6 ディーゼル機関1基
定    員        : 34名
船    級        : DNV
船    籍        : Liberia

【特徴】
・最新の解析技術により、運航頻度の高い船速・喫水に合わせて高効率を追求した最適船型を開発、併せて、弊社独自の省エネデバイスであるSURF-BULB®, ALV-Fin®の最適化、Rupas®舵の採用により、24,000TEU型としては非常に高い燃費性能を実現しており、2025年より適用されるEEDIフェーズ3(基準値から50%以上の削減率)を大幅に満足しております。
・極厚高強度鋼板の脆性き裂伝播停止技術を20,000TEU超船としては、世界初適用することにより、積載効率を犠牲にすることなく、安全性を向上させています。
・MAN B&W最新デザインとなる電子制御エンジンMark10.6の採用、冷却海水ポンプや機関室ファンのインバーター制御の採用等により、トータルでの本船の燃費性能を向上させています。
・実海域性能向上の為、Bow Wind Coverを採用し、世界で初めてWind Cover内側の係留デッキ上へのコンテナ積載を可能にし、燃費性能と積載性の向上を図っています。
・着座式のINS(Integrated Navigation System, 統合型航海システム)及び全天候型ブリッジを採用し、航海中及び離着桟時の操船の利便性・安全性を向上させています。
・CCTVカメラシステムを装備し、航海支援・機関室内監視等による安全性向上を図っています。
・サイバーセキュリティ対策として、DNV Cyber Secure notationを取得しています。
・Hybrid typeのEGCS SOxスクラバーの採用、有害物質一覧表の保持等に適合、荷役時にディーゼル発電機の運転停止を可能とするAMP(Alternative Maritime Power, 陸上電源供給システム)を搭載するなど、様々な環境規制に対応しています。

弊社は今後も、経済性・環境性に優れたコンテナ船をはじめとした最新鋭のエコシップの開発・建造に努めてまいります。