3,013TEU型コンテナ船“WAN HAI 362”引渡

ジャパン マリンユナイテッド株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:灘 信之)は、6月13日(火)、津事業所(三重県津市)にて建造していたWAN HAI LINES (SINGAPORE) PTE. LTD. (ワンハイラインズ(シンガポール)プライベート・リミテッド) 向け3,013TEU型コンテナ船“WAN HAI 362”(ワンハイ362)を引渡しました。
 
昨年までに既に3,055TEU型コンテナ船シリーズ8隻を引渡してきましたが、本船は最新の環境規則(NOx TierⅢ)を適用した3,013TEU型コンテナ船シリーズの12番船です。アジア発着及びアジア域内での海上輸送量の増加に伴い、中長距離の定期航路への投入を想定し、高い積載能力を確保する一方で、定時運航を可能とする高い航海性能が求められる中、弊社技術を駆使し両性能を高いレベルで実現、従来船に比べて環境性能と運航性能を著しく向上させた新船型となります。


【本船概要】
主要寸法     : 全長 203.50m x 幅 34.80 m x 深さ 16.60 m x 喫水 11.50 m
載貨重量     : 36,776トン
総トン数      : 30,519 トン
主 機 関       : MAN-B&W 7S70ME-C10.5-HPSCR ディーゼル機関1基
航海速力     : 21.50ノット
定    員        : 25名
船    級        : DNV/CR
船    籍        : シンガポール

【特長】
・最新の解析技術による低抵抗・高効率を追求した幅広最適船型を開発、併せて、弊社独自の省エネデバイスであるLV-Fin、ALV-Fin®の最適化により、従来船に比べ大幅な燃費削減を達成しています。
・MAN-B&W最新デザインとなる電子制御エンジンMark10.5の採用、冷却海水ポンプのインバーター制御の採用により、本船の燃費性能を向上させています。
・INS(Integrated Navigation System,統合型航海システム)及び全天候型ブリッジを採用し、航海中及び離着桟時の操船の利便性/安全性を向上させています。
・CCTVカメラシステムを装備し、航海支援・機関室内監視等による安全性向上を図っています。
・NOx TierⅢ、有害物質一覧表の保持等に適合、荷役時にディーゼル発電機の運転停止を可能とするAMP(Alternative Maritime Power, 陸上電源供給システム)を搭載するなど、様々な環境規制に対応しています。

弊社は今後も、経済性・環境性に優れたコンテナ船をはじめとした最新鋭のエコシップの開発・建造に努めてまいります。