次世代省エネ型バルクキャリア“FIRST FALCON”引渡

ジャパン マリンユナイテッド株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:灘 信之)は、8月8日(火)、津事業所(三重県津市)にて建造していた次世代省エネ型バルクキャリア(G208BC)“FIRST FALCON”(ファースト ファルコン)を引渡しました。
 
本船は鉄鉱石/石炭の太平洋トレード用のケープサイズバルカーとして17隻を引渡した20万DWT型省エネ船(G-Series 209BC)に続く、新構造規則適用版(G-Series 208BC)の12番船です。

【本船概要】
主要寸法     : 全長 299.99m x 幅 50.00 m x 深さ 25.00 m x 喫水 18.40 m
載貨重量     : 208,757トン
総トン数      : 107,450
主 機 関       : MAN-B&W 7S65ME-C8.5 ディーゼル機関1基
航海速力     : 14.50ノット
定    員         : 25名
船    級         : NK
船    籍         : パナマ

【特長】
・最新の解析技術による低抵抗・高効率を追求した最適船型を開発、併せて、弊社独自の省エネデバイスであるSuper Stream Duct®、SURF-BULB®、ALV-Fin®の最適化により、従来船に比べ大幅な燃費削減を達成しています。
・LEADGE-Bow®と呼ばれる船首形状、及び新騒音規則にも配慮した低風圧居住区の採用により、実海域性能を向上させています。
・電子制御エンジン、低摩擦塗料、大直径プロペラ等の採用により、本船の燃費性能を向上させています。
・バラスト水処理装置の装備、有害物質一覧表の保持等に適合するなど、様々な環境規制に対応しています。
・GHG (Greenhouse Gas温室効果ガス)排出規制であるEEDI(*1)に対しては2021年以降の契約船に適用されるPhase2レベルを先取りして満足しています。
・SOxスクラバー(*2)を搭載しており、2020年1月1日から一部指定海域を除いた一般海域へ適用されるSOx(硫黄酸化物)排出規制に適合しています。

弊社は今後も、経済性・環境性に優れた最新鋭のエコシップの開発・建造に努めてまいります。

(*1)“Energy Efficiency Design Index”(エネルギー効率設計指標)の略
(*2) SOxスクラバーは、主機関および発電機関からの排気ガスを、装置内で散布される海水で洗浄し、酸性雨等の原因と言われているSOxを分離・吸収させ、大気への排出を抑制する装置であり、船舶からの排気ガスによる環境負荷を低減することを目的とした装置です。